| 私達の関係は 一体どういうものだったのかと考えたり します。 会社の中でも 友達との間でも 私の家族の間でも... 今でも私達はあの当時 恋人同士だったのだということに なっています。 けれども私自身 はっきりとそうだという感覚がないんです。 確かにあの頃 私達は「私達」であって 「あなた」と「私」 ではありませんでした。 それが恋人同士と呼べる関係になるのかどうかが 私には わからないのです。 あなたは...いました。 私も...いました。 もちろん私は あなたを愛していました。 嫌いだったのなら 一緒に時を共有して 過去に共存して いたりはしないと思いたいけれど。 あなたがどんなに私のことを 自分の所有物のように扱って いても... あなたの言動からも 私はあなたに所有されていると感じて いたにも関わらず... 私はあなたのことを自分の彼氏なんだと ただの一度も思った ことがありませんでした。 だから私があなたの彼女なんだという感覚も 持ったことが ありません。 それは今でもそのままで... あなたはいつでも 私以外の誰かのモノであって 私はただ あなたという一個人を心底 愛していたのだという想いしか なくて... ずっと何年も 片想いをしていたような気分です。 確かにあなたは私と一緒に 一時代を過ごしていたのに。 確かにあなたはいつでも私の目の前にいたのに― 何の前触れもなく静かに引き合って... 望んだことでもないのに 拒絶する心も存在しないままの あの数年間。 親しみが信頼に変わって 募る想いが膨らみ続けて... こんなにも人を愛することができるのかと驚き こんなにも 恋心が重いものなのかと涙し こんなにも時の流れは速く めまぐるしい日々を経ることに気付き... 沢山のことをあなたから教わりました。 沢山のことをあなたを見て覚えました。 |