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入りたくて入ったわけでもない高校で ただなんとなく学生生活を
送っていた。
共学校なのに就職希望だったから 二年間を女子クラスで過ごす。
男子にはわからない 別の世界がここにはある。
恐ろしい世界だと思う。
異性が一緒にいるといないとでは こうも違うものなのかしら。
まず第一に 恥じらいというものの存在がない。
「女同士だから」で 片付いちゃってるの。
休み時間にすることといえば 髪をとかすか お菓子を食べるか…で
話題は男のことばかり。
「○○先輩 かっこいい」
「××さんに抱き締められたい」
「昨日 ホテルの入り口まで行った」
…そんな会話が子供っぽく思える。
髪型を変えると「どうして?」
なにも言われないと「髪 切ったの」と自己申告。
そんなに人のことが気になるものなのかしら。
きっと主婦にでもなったら 井戸端会議でもするんじゃないかな。
夕食の献立から始まって つきることのないうわさ話に花を
咲かせて…
日が暮れる頃 別れの挨拶をして そそくさと散っていく。
毎日飽きもせず 日程としての繰り返し。
私はイヤだな。
そんな無駄な時間を過ごすのなんて…
体育の前の着替えは 下着の見せっこからスタート。
教科書よりも 鏡を見ている時間が長い。
机の下は大股開きで 早弁も男子の特権とは言えなくなってる。
ドアは足で開けるものらしい…
行儀も悪ければ 言葉づかいもものすごい。
それでいて 彼氏の前では猫撫で声の少女を演じているようで…
実態を知らない彼氏が 気の毒に思えてくる。
彼氏に限らず 教科担当が男の先生だというだけで 態度は
一変してしまう。
すぐに群れたがるのも 一つの特徴。
どこに行くにも なにをするにも グループ単位。
仲間がいないと 急におとなしくなって 発言もできないでいる。
私には馴染めない世界。
いいコになってるわけじゃないけど あぁいうふうにはなりたく
ないとは思ってる。
孤立している気はするけど それを不自由だとは感じていない。
群れないまでも ちゃんと友達もいるし 誰にも話はしないけど
ちゃんと彼氏もいるし。
私に彼氏がいるなんて 誰一人として思ってもいないんじゃない
かしら…
おとなしくて真面目なコ…だなんて 大きな誤解。
誰も本当の私を知らないし 私も知って欲しいとは思っていないだけ。
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